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今度は晴れて欲しい2度目の新富士GP。 

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今宮純

今宮純Jun Imamiya

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photograph byHiroshi Kaneko

posted2008/10/09 00:00

今度は晴れて欲しい2度目の新富士GP。<Number Web> photograph by Hiroshi Kaneko

 日本、中国、ブラジル3戦の'08年“F1クライマックス・ツアー”。ドライバーもチームも、小さなミスひとつ許されない。

 今年は日本GP決勝が10月12日に日程が戻り、連戦で中国GPが続き、最終戦がブラジルGPとなっている。したがって日本終了時点で21点差を付けられれば'08年チャンピオンの決定となるが、これを書いているシンガポールGP前時点でL・ハミルトン78点、F・マッサ77点と最小の1点差。第59代王者の戴冠は最終戦までもつれることだろう。

 とはいえ、アドバンテージは明らかにマクラーレン・メルセデスにある。フェラーリは終盤にきてトラブルが目立ち、雨がらみのベルギー、イタリアで苦戦を強いられた。BSタイヤとのマッチングを含めたマシン・セッティングに悩み、高速コーナーでも低速コーナーでもスピードが保てなくなっている。エンジン面でも今年は“開発凍結規則”が採用される中、メルセデスは許されている給排気系改良をきめ細かく行うなど信頼性が高い。マッサもK・ライコネンもハンディキャップを承知で戦わざるをえず、失点を避けるためマッサは安全策をとり、逆にアグレッシブに行ったライコネンはベルギーでクラッシュに終わった。

 ドライバーズ・サーキットというよりもマシン・サーキットの部類に入る新富士で、どこまでフェラーリ勢が食らいつけるか。1400m以上の世界最長メインストレートではどちらも甲乙つけがたいだろうから、そのポイントは100Rロングコーナーと、最終のセクター3に絞られる。100Rでは理想ラインを本能的に描けるライコネンのテクニックに注目したい。マッサは今年中盤あたりから低速連続コーナーでリズミカルな走りに目覚めてチームメイトを予選から引き離しているので、セクター3次第だろう。

 マクラーレンに死角があるとすれば、2年目のハミルトンに、時に勝負を焦ってミスを犯したり、ペナルティー対象プレーが見え隠れするところだ。そこをチーム側がうまくフォローしてやる必要がある。個人的には99人目ウィナー、R・クビサと101人目ウィナーとなった若きS・ベッテルの果敢なドライビングが楽しみだが、とにかく晴れてくれるのを切に望む。

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