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メジャー4年目の黒田が完成間近の、
至高にして変幻自在の投球術とは? 

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菊地慶剛

菊地慶剛Yoshitaka Kikuchi

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photograph byGetty Images

posted2011/04/19 10:30

メジャー4年目の黒田が完成間近の、至高にして変幻自在の投球術とは?<Number Web> photograph by Getty Images

黒田は4月3日に行なわれたジャイアンツ戦に今季初登板。7回6安打3失点ながらも勝利し、シーズン初登板を4年連続勝利で飾った

理想は“10の投球”、実際は5~6でゲームを組み立てる。

 昨年から中4日で投げ続ける中で体調管理のやり方も自分なりに手応えを掴んできた。ケガなくシーズンを乗り切った暁にはハラデーに匹敵するような成績を残してくれそうな、そんな期待感を抱かせてくれる。

 黒田が目指す理想の投球とは何なのだろうか?

「投げていて楽というか、あまり打たれるのを怖がらずに投げられればいいんですけど。それが10としたら当然10というのはあり得ない。もちろん毎試合10を目指してマウンドに上がるのは不可能なこと。常に5、6でゲームをつくっていかないといけない。まあ打たれる、抑えるのは紙一重のことなので」

 そんな黒田に、「10の投球ができたら野球を辞める時なのか?」という多少意地悪な質問を投げかけたところ、「10ができたら(投球が)楽しくてもっと続けるんじゃないですかね」と間髪入れずに答えが返ってきた。

“10”という理想を目指して投げ続ける今シーズンの黒田に注目してほしい。

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黒田博樹
ロサンゼルス・ドジャース

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