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メダリストたちは前進し続ける。 

text by

藤山健二

藤山健二Kenji Fujiyama

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posted2005/03/17 00:00

 日本中を沸かせたアテネ五輪から半年が過ぎ、選手たちは早くも次の目標に向かって動き出している。2月26、27日に行われた競泳の日本短水路選手権も予想以上に盛り上がり、会場に詰めかけた大勢のファンはアテネから更に成長した選手たちの姿を目の当たりにした。

 男子平泳ぎの北島康介はスプリント種目の50mこそ惜敗したものの、100mで57秒95の日本新をマークし、200mでも快勝した。大会前、北島はオーストラリアで合宿を行い、スタート練習に多くの時間を割いた。25mプールで争われる短水路は距離が短い分、スタートとターンが重要となる。スタートの強化はそれを計算した上でのことで、実際に今回の100mでのリアクションタイムは0秒68と、決勝に出場した8選手の中で最も速かった。もちろん、スタートの技術向上は短水路だけではなく、長水路での記録短縮にもつながる。3年後の北京五輪で再び2冠を達成するためにはスタート技術の向上が大きな意味を持つだけに、今回の泳ぎは連続金メダルへの第一歩となりそうだ。

こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
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