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若返ったナッシュが
好調サンズを牽引する。
~35歳のベテラン司令塔~ 

text by

宮地陽子

宮地陽子Yoko Miyaji

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photograph byNBAE/Getty Images

posted2010/01/13 06:00

若返ったナッシュが好調サンズを牽引する。~35歳のベテラン司令塔~<Number Web> photograph by NBAE/Getty Images

サンズのカナダ人司令塔は抜群のパスセンスとシュート決定力を誇るリーグ屈指のPGだ

 アップテンポで楽しいフェニックス・サンズが戻ってきた。

 昨シーズンは、コーチ交代やシャキール・オニール加入で、ポストからの攻撃に重心を移してみたものの失敗。強くて楽しいチームから、弱くて魅力半減のチームになってしまった。プレイオフを逃し、「サンズの時代は終わった」とすら言われていた。

 ところが今シーズンになって、2年前までの元気なサンズが戻ってきた。昨季途中からヘッドコーチになったアルビン・ジェントリーのもとで“セブン・セカンズ・オア・レス”のオフェンス(7秒以内で攻撃するオフェンス。元サンズHコーチで現ニューヨーク・ニックスHコーチのマイク・ダントーニが考案)が復活。オニールをトレードで出したことで、再びスティーブ・ナッシュのチームになったのだ。

ナッシュの若返りの秘訣は「ホールフーズ・ダイエット」。

 そのナッシュ、35歳のベテランながら、まるで若返りの泉でも見つけたかのように生き生きと走り回り、活躍している。2005年、'06年に2年連続でリーグMVPに選ばれたときをも上回るスタッツ(12月22日現在18.1点、11.4アシスト)をあげ、8試合で15アシスト以上を記録。

 ナッシュ自身も「今までで一番調子いい」と言う。

 その理由のひとつは、1年前から始めたホールフーズ・ダイエット。加工食品や人工食品、そして砂糖の摂取を抑え、鶏肉、魚、フルーツ、野菜、ナッツ、玄米を中心とした食生活をするようにしたところ、それまで以上に体調がよくなったのだという。

「前よりよく眠れるようになった。練習の疲れや、打撲などの故障からの回復も早くなり、エネルギーもある。病気にもかからなくなった」とナッシュ。食事を制限することでの苦労がある一方で、それ以上の見返りがあるのだという。

すでに2年の契約延長。サンズの司令塔の挑戦はまだまだ続く。

 今季後にFAになるはずだったナッシュだが、夏にサンズとの契約を2年延長、38歳まで現役を続けることになった。

「この年だからといって、プレーのレベルが下がる理由は何もない」とナッシュは言う。「チャレンジがある人生はすばらしい。毎日、寝るときに考え、起きたときに追い求めるものがある。それがなかったら、人生はもっと難しいものになっていたに違いない」

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