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新生・柳本ジャパン、注目の新戦力は高校生。 

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藤山健二

藤山健二Kenji Fujiyama

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posted2005/04/14 00:00

 女子バレーボールの今年度の全日本登録選手29人が決まった。アテネ五輪で主将を務めた吉原知子(パイオニア)に代わってセッターの竹下佳江(JT)が新主将に就任。先月終了したVリーグで最高殊勲選手に輝いた仁木希(NEC)ら13人が初選出となり、3年後の北京五輪を見据えたフレッシュな陣容となった。

 中でも注目されるのは高校2年生になったばかりの狩野舞子だ。八王子実践中3年だった昨年3月にもアテネ五輪世界最終予選の全日本候補に選ばれたことがあるが、話題作り的要素が強かった当時とは違い、今回は柳本晶一監督も戦力として期待している。狩野は184cmと長身で、スパイクはもちろんレシーブやサーブレシーブもきちんとこなすオールラウンドの選手だ。3月末に行われた全国高校選抜優勝大会(春高バレー)では八王子実践高の中心選手として出場したが、3回戦で東九州龍谷にストレート負けを喫した。腰痛が悪化し、痛み止めの注射を打って強行出場したが、本調子にはほど遠い出来でブロック2本を決めるのがやっと。スパイクではわずか5得点しかあげられず「自分のプレーができず、悔しいのひと言です」と悔し涙を流した。まず腰痛を治さないことにはどうにもならないが、北京五輪まではまだ3年あるだけに、焦らずじっくり体作りから真剣に取り組めば、必ず大成するはずだ。

 もう一人の注目選手、仁木は168cmと小柄ながらブロックアウトを取る巧みな技術でNECをVリーグ優勝に導いた。リーグ戦ではチーム最多得点を挙げ、パイオニアとの優勝決定戦でも要所で貴重なポイントを稼ぎ、堂々最高殊勲選手に輝いた。昨季は控えだったが、栗原恵が開幕前に突然退団(パイオニアに移籍)したことで出場の機会を得て、見事に大輪の花を咲かせた。

 アテネ五輪での結果を見るまでもなく、世界と日本の差は周囲が考えている以上に大きい。一気にその差を埋めることは不可能で、敗戦の中から一歩一歩前へ進んでいくしかない。今季の目標はまず6月開幕のワールドグランプリ、そして11月のグランドチャンピオンズカップとなる。バレーボールファンの一人として、新生・柳本ジャパンがどんな戦いを見せてくれるのか、今から興味は尽きない。

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