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レッドブルの3連勝で
幕を閉じた'09シーズン。
~最終戦で小林可夢偉も魅せた~ 

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今宮純

今宮純Jun Imamiya

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photograph byHiroshi Kaneko

posted2009/11/18 06:00

レッドブルの3連勝で幕を閉じた'09シーズン。~最終戦で小林可夢偉も魅せた~<Number Web> photograph by Hiroshi Kaneko

 最終第17戦アブダビGPは、レッドブルが今季4度目のワンツーフィニッシュを決め、シーズンを締めくくった。前戦ブラジルGPではM・ウェバー、日本GP、アブダビGPではS・ベッテルと、3戦連続優勝のハットトリック。タイトルこそJ・バトンとブラウンGPに譲りはしたものの、終盤に示した彼らのスピードは圧巻であった。

初のトワイライトレースとなったアブダビGP。

 今回が初めての開催となったアブダビGP。その開催計画が発表されたのは'07年2月のことだった。中東では'04年からすでにバーレーンGPが行なわれていて2つめになる。後発ながら、最新設備を備えたパーマネントサーキットを今夏完成させた。照明施設を整え、夕方5時スタート、日没後ゴールという初の“トワイライトレース”を謳い文句にキャンペーンを展開。5万席限定のチケットは完売となった。

 昼下がりの気温は35度を超えても、夕暮れが迫ると、ペルシャ湾岸沿いに位置するヤス・マリーナサーキットは30度以下になる。湿度も上がってきて、かえって涼しく感じられるこの時間帯は心地よい。ドライバーたちも「バーレーンGPやマレーシアGPより暑さは感じない」と、トワイライトレースをむしろ喜んだ。薄暮のなかでの初走行で視界確保が気になったが、ヘルメットのバイザーカラーを昼用と夜用の“中間色”にセッティングし、淡い濃さのサングラス程度にすることで、傾く西日対策としていた。

小林可夢偉の大健闘は快報だが、トヨタはF1撤退へ。

 レースは1位ベッテル、2位ウェバーに続き、3位にはブラジルで念願のチャンピオンシップを獲得したばかりのバトンが入った。新王者にとっては第13戦イタリアGP以来となる4戦ぶりの表彰台である。

 そのバトンに、前戦に続いてバトルを挑んだのは、トヨタのルーキー小林可夢偉だ。ここでは新王者が意地を見せたとはいえ、12番手スタートから堂々の6位初入賞をやってのけた「カムイ・コバヤシ」を称えるレース関係者は多かった。

 日本人ドライバーとして2戦目でトップ6は'87年の中嶋悟に並ぶタイ記録となる。今年デビューした新人のなかでも最高の結果を残した小林は、来季レギュラーとして十分に走れる資質を備えている。トヨタチームはもう少し早く彼の才能に気づくべきだったろう。

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