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“チャンピオン渡り鳥”として活躍する仕事人。 

text by

宮地陽子

宮地陽子Yoko Miyaji

PROFILE

posted2008/10/23 00:00

 優勝チームを渡り歩く選手がいる。差し詰め、“チャンピオン渡り鳥”といったところか。優勝請負人と呼ぶほど大黒柱というわけでもなく、単なるラッキーチャームだと言うほどオマケの存在でもない。むしろ優勝に至る過程で勝負を決めるようなプレーをする実力と勝負強さを持っていて、その功績を認められて次のチームに移籍し、そこでもまた優勝、ということを繰り返す。チーム選びの嗅覚もいいのかもしれない。

 その最たる例がロバート・オーリーだ。プロ3年目にヒューストン・ロケッツで優勝して以来、ロケッツでさらにもう1回、ロサンゼルス・レイカーズで3回、サンアントニオ・スパーズで2回、計7回もの優勝を果たしている。勝負強く、試合がかかった場面でのシュートを何本も決めていることから、“ビッグショット・ロブ”のあだ名を持っている。

 そんなオーリーも、すでに38歳。今季はまだ、どのチームとも契約しておらず、このまま引退となるかもしれない。そうなったときに、“チャンピオン渡り鳥”の称号を引き継ぎそうなのがジェイムス・ポージーである。

 ディフェンスがよく、効率よく3ポイントシュートを決められるところはオーリーとも似ている。優勝するほど戦力が揃っているチームでも、この手の選手なら活躍の場があるということなのだろう。

 '06年、プロ8年目にしてマイアミ・ヒートで初優勝を経験し、さらに昨シーズンはボストン・セルティックスで3人のスーパースターを支える重要な控え選手として優勝に貢献した。優勝回数では、まだオーリーには遠く及ばないが、3年の間に2チームで2回の優勝というペースは悪くない。

 そして、ポージーがこの夏に移籍先として選んだのがニューオリンズ・ホーネッツだ。昨季は若いながらも最後まで西カンファレンスの首位争いに残っていたほどの有力チーム。ポージー加入で優勝への期待も高まっている。

 「このチームは大きなことを成し遂げられるチームだ」とポージーは言う。「僕も、自分のこれまでの経験を生かし、チームにできるだけ貢献したい」

 もしホーネッツでも優勝に貢献することができれば、そのとき、彼は“チャンピオン渡り鳥”の継承者となる。

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