SCORE CARDBACK NUMBER

佐々木健介、前人未到の3大メジャー全制覇。 

text by

門馬忠雄

門馬忠雄Tadao Monma

PROFILE

posted2008/09/25 00:00

 夏の終わりの9・6武道館決戦。十数発の豪腕ラリアットが新世代の波を封じ込めた。

 42歳の佐々木健介が29歳の王者森嶋猛に挑戦したGHCヘビー級選手権試合は、健介が145kgの森嶋を22分2秒、必殺のノーザンライトボムで沈め王座を奪取した。三沢ノアのマットも席巻した健介は、これでメジャー3大タイトル制覇というプロレス界初の偉業を成し遂げたことになる。

 今年の4・29全日本名古屋大会で諏訪魔に敗れ、3冠ヘビー級王座から転落。これを機に同世代のライバル小橋建太との戦いを楽しみにノアに乗り込んだ健介は、ニューウェーブの旗手・森嶋と激突。7・13博多スターレーンでは30分フルタイムドロー、健介が口を切り、森嶋は鼻血を流す激しい肉弾戦を繰り広げた。

 森嶋の切り札はバックドロップ。健介は今回この技を徹底してマークし、技を仕掛けてくる寸前に相手の右足を左足でフックして防御。結果、恐れていた岩石落としを食らったのは1度だけだった。渾身のラリアットでリズムを崩し、相手に試合の流れをつかませなかったのはさすが。ビッグマッチを経験してきた場数の違いをまざまざと見せつけた。

 身長差11cm、体重差30kgの難敵にタイトル戦でスッキリ決着をつけた健介は、「強い王者に勝ってベルトを巻けたことが嬉しい。オレは誰の挑戦でも受ける」と胸を張る。創立9年目のノアにとっては、実に厄介な外敵チャンピオンの誕生となってしまった。

 決戦一夜明けの7日、森嶋のタッグパートナー、モハメド・ヨネが埼玉県吉川市の健介オフィスの道場に乗り込んで即刻9・27大阪府立体育会館での健介vs.ヨネのタイトル戦が決まった。リベンジに燃えるヨネには失礼だが、どう見ても健介の初防衛は動きそうにない。

 年内の日程を見るとタイトル戦が予定されそうなのは10月25日と12月7日の最終戦、いずれも武道館大会。打倒健介の候補者として挙げられるのは、2年ほどベルトから遠ざかっている秋山準しかいない。そこで秋山が負ければ、当分健介の天下だろう。過去の防衛記録は小橋の13回、三沢の7回。健介の野望を打ち砕くのは、やはり森嶋か。来年早々にも、怪物くんの爆発に期待したいのだが……。

関連キーワード
佐々木健介
森嶋猛
モハメド・ヨネ
秋山準
プロレスリング・ノア

ページトップ