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ついに米国上陸!PRIDEの逆襲が始まる。 

text by

布施鋼治

布施鋼治Koji Fuse

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posted2006/09/14 00:00

 フジテレビの撤退や桜庭和志の移籍で一時は窮地に立たされた感のあったPRIDEだが、ここにきてかつての勢いを取り戻しつつある。8月19日(現地時間)にはロサンゼルス郊外で初の海外進出となる『PRIDE32“THE REAL DEAL”』(10月21日・ラスベガス)の記者会見を開催。その席には突如マイク・タイソンも現れ、スーパーバイザー的な立場でPRIDEに関わっていくと述べた。タイソンといえばかつてK―1参戦を匂わせた前科もあるが、PRIDEを運営するDSEの榊原信行代表は彼を単なる客寄せパンダで終わらせるつもりはない。5日後、日本で行われた会見では「タイソンと試合契約を結んだ」と断言した。

 日本ではスカパー!のPPVでしか観られなくなったPRIDEだが、ケーブルテレビなどを通じてアメリカ、ブラジル、韓国では放送中。小誌既報通り、今夏からはロシアの民放最大手として知られるHTBで日曜深夜30分枠での定期番組がスタートした。同局はロシア全域で放送されているだけに、その影響力は計り知れない。DSE関係者の証言。

 「日本では知られていないけど、欧州全域を網羅するユーロスポーツやインドのESPNスタースポーツでも放送中です」

 DSEが目論む最終放送形態は世界同時ライブだが、10・21アメリカ大会ではそれに近い形での放送が実現しそうだ。あるインターネット会社を通じて世界中にPPVで配信する話が進んでいるというのだ。国によっては放送しているテレビ局との契約問題も残されているが、もし実現すれば世界中どこにいてもPRIDEを観戦できることになる。個人的にはタイソンよりも、こちらのニュースの方がビッグサプライズだ。

 ちなみに10・21アメリカ大会は現地でディレクTVなどを通じてPPVでライブ観戦ができる。アメリカでPRIDEがリアルタイムで放送されるのは今回が初めて。現地でもPRIDEの注目度は高く、10月のディレクTV発行の番組ガイドのカバーはラスベガス決戦の目玉であるコールマンvs.ヒョードルになる予定だ。今まで通り日本に軸足を置きながら、海外に活路を求めるビジネス展開。PRIDEは日本の地上波と結託しなくても生き残れる道を必死に模索している。

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