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日本人選手が入った二遊間に注目すべし。 

text by

津川晋一

津川晋一Shinichi Tsugawa

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photograph byYukihito Taguchi

posted2008/03/13 00:00

日本人選手が入った二遊間に注目すべし。<Number Web> photograph by Yukihito Taguchi

 パドレスに移籍した井口資仁内野手のキャンプ初日。守備練習中、記者仲間で「今、メジャーで二遊間と言ったらどのコンビだ?」という雑談になった。今年は井口に加えて、松井稼頭央もアストロズに移籍。オフェンスだけでなく、ゴールドグラブ級の彼らの守備も楽しめそうだからだ。

 いい遊撃手、いい二塁手は枚挙にいとまがないが、コンビとなるとなかなか出てこない。強いて挙げれば、ヤンキースのジーター遊撃手と伸び盛りのカノ二塁手、Wソックスのウリベ二塁手とカブレラ遊撃手の新コンビも面白い。米国人記者にも聞いてみたが「昔だったら、インディアンズのアロマーとビスケル、レッズのコンセプシオンとモーガンあたりは誰もが納得するけど……」と、現役は出てこず。移籍が日常茶飯事となった現在では、二遊間が成熟する前に選手が変わってしまうことも背景にあるのだろう。

 井口、松井稼ともに、今季はそれぞれ新天地で看板遊撃手と組むことになる。井口が「敵チームでずっと見てたけど、非常に上手い。早くコンビネーションを合わせて、いい形で入りたい」という相手は、スター選手K・グリーン。言わずと知れたM・テハダとのコンビについて松井稼は「守備は堅実で肩もいい。素晴らしい遊撃手との二遊間を楽しみます」とコメントした。

 2人の日本人二塁手が、相方とともに鉄壁の二遊間を築けるか。意思疎通をはかる上で、言葉の壁を危惧する米国メディアの声がある。ただ、当人からすれば、些細な要素のようだ。「基本的にゲームに入ったら言葉はない。プレーをしながら喋るってことは絶対にないですから。そういう意味ではお互いのプレーをよく理解するほうが大事」と井口は言う。むしろ大切なのは「お互いにいい所を見て、フォローしていかなくちゃいけない。それが二遊間の“息が合う”ことじゃないですか?」とも。両者ともに遊撃手としての経験もあるだけに、相方の動きを把握するのはお手のもの。よりタフなプレーを要求される遊撃手に“合わせる”というのも、日本人二塁手ならではの意識の高さなのかもしれない。

 中日ドラゴンズの『アラ・イバ』ではないが、日本人二塁手が作る二遊間のコンビネーションに今年は注目してみたい。

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井口資仁
サンディエゴ・パドレス
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