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誰でも気軽に楽しめる、MLBイベントが初上陸。 

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我孫子二朗

我孫子二朗Jiro Abiko

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photograph byHideki Sugiyama

posted2007/10/18 00:00

誰でも気軽に楽しめる、MLBイベントが初上陸。<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

 9月24日、東京・大田スタジアムで、「MLB Pitch Hit&Run Japan 2007」というMLB公式イベントが行われた。

 「ピッチ、ヒット&ラン」は、1997年より全米で開催されている、毎年60万人以上の子供が「投・打・走」の技術を競い合うコンテスト。街中や公園でのキャッチボールが禁止されていることが多いなか、学校の野球部や地域のクラブに所属していない子供にも、野球を体験してもらい、裾野を広げていこうというもので、親子連れや女の子でも気軽に参加できるのがメリットだ。現在、全米各地での地域予選から始まり、メジャー球団単位で30に分かれた2次予選を経て、全国大会で全米ナンバーワンが決まる大規模な大会になっている。

 北米以外で初めての開催となった今回は、都内を中心に500人を超える子供たちが集まり、ふだんの試合や練習とは違う野球の楽しさを広いグラウンドで味わっていた。

 ストライクゾーンの形に穴が開いたピッチターゲットを使ってコントロールの正確さを競う「ピッチ」、ティーバッティングによって打球の飛距離と方向性を競う「ヒット」、2つの塁間のタイムを競う「ラン」の3種目の総合ポイントで争われ、年齢別に優勝者が選ばれた。

 スペシャルゲストとして、元・シアトル・マリナーズの長谷川滋利氏が参加。本職のピッチングだけでなく、バッティングや走塁についても熱心なアドバイスを贈る姿を、子供たちの驚くほど真面目で羨望の混じった眼差しが囲んでいた。

 また、一塁側ブルペンにはMLBミュージアムが特設され、WBC日本代表選手たちのサインボールなどが展示されたり、イチローや松井秀喜のバットを手がけている久保田五十一氏によるバット削りの実演がなされるなどのアトラクションも多数用意され、ちょっとしたお祭りのような雰囲気を呈していた。

 MLBとしての目標は、各大陸で「ピッチ、ヒット&ラン」を行い、それぞれの勝者が集まって、「投・打・走」の子供世界チャンピオンを決める大会を実現すること。日本でも、将来的には各地域での予選開催を目指していく。今年は、南米での開催も検討しており、夢に向けた一歩を踏み出したばかりだ。

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