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日本は「アブダビ」で世界のレベルを知る。 

text by

布施鋼治

布施鋼治Koji Fuse

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photograph bySusumu Nagao

posted2005/01/20 00:00

日本は「アブダビ」で世界のレベルを知る。<Number Web> photograph by Susumu Nagao

 5月28〜29日(現地時間)、2年に一度開催される“アブダビコンバット”こと「第6回サブミッションレスリング世界選手権」がアメリカ・カリフォルニア州で開催される。すでに世界各国で予選がスタート。昨年12月4〜5日にはブラジルで最終予選が行なわれ、ブラジリアン・トップチームのホアン・ジュカオンなど5階級の代表が選出された。格闘技界におけるアブダビコンバットの位置づけは、組み技格闘技のワールドカップ。そう断言してもいいほど、世界各国のトップファイターたちがプロ、アマを問わずこぞって集まる。アブダビは打撃なしの総合ルール。打撃ありのそれと比べると、組み技系の格闘家は参加しやすい。

 アブダビをステップに羽ばたいた日本人ファイターも多い。パンクラスGRABAKAの菊田早苗は'01年4月の第4回大会で優勝して、“世界の菊田”として認知されるようになった。'99年2月の第2回大会では桜井マッハ速人(MACH道場)が無差別級で、宇野薫(和術慧舟會)が76kg級でそれぞれ準優勝を果たしている。とりわけ宇野はその3カ月後に佐藤ルミナ(K'z ファクトリー)を下して修斗ウェルター級王座を獲得しているのだから、アブダビでの入賞が大きな自信につながったといってもいいだろう。

 もっともアブダビで好成績を挙げる日本人ファイターは一握り。'00年3月の第3回大会では2回戦までに日本代表は全滅。'03年5月、ブラジルで行なわれた第5回大会でも日本人同士の対決以外は白星なしと低調に終わった。いまや日本は総合先進国として国内でのイベントが目白押しだが、純粋な寝技のレベルに関していえば、残念ながら?をつけざるをえない部分が多い。2年間で世界との差がどこまで縮まったのか、今大会はそれを確認しなければならない。日本の国内予選は3月27日、東京都内で全5階級それぞれ16人制トーナメントによって争われる。出場メンバーは書類選考と実績で選抜される予定だ。今大会から女子の部も2階級設けられるが、国内予選はなく、日本の実行委員会の推薦さえあれば、本戦に出場できる見込み。すでに女子総合の第一人者である藤井恵(AACC)や12・19WORLD ReMixで優勝した薮下めぐみ(SOD女子格闘技)が名乗りをあげている。もう国内の団体間で争っている暇はない。

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