SCORE CARDBACK NUMBER

新春から全日本で大暴れ、'07年プロレス界の主役。 

text by

門馬忠雄

門馬忠雄Tadao Monma

PROFILE

posted2007/01/25 00:00

「佐々木健介(40)、ただいまここに帰ってきました。今まで休んでいた分、'07年は思いっ切り走ります!」

 左目眼窩底骨折で欠場していた健介が正月2日の東京・後楽園ホール、全日本・新春シャイニング・シリーズ開幕戦で半年振りに復帰。憎きTARU率いるブードゥー・マーダーズをラリアットでなぎ倒し、恒例のバトルロイヤルに優勝するなど1日に2回の勝ち名乗りを受ける、ド派手な再起ファイトをやってのけた。

 会場入り口には右腎臓ガン摘出手術で欠場中の“戦友”小橋建太(ノア)からの生花を見つけた。昨年7月の日本武道館、自らの怪我を隠して小橋の代役に立った健介は「早く戻ってきて欲しい」とエールを贈り、2人だけの熱いバトル・ドラマに胸を打たれた。

 また新日本の現場監督・長州力とは一線を画す健介は、全日本が参戦した1・4東京ドームには見向きもしなかった。むしろ2月11日にディファ有明での「健介オフィス」(社長は夫人の北斗晶)旗揚げをブチ上げ、パワフル健介の五体はいつになく火照っている。さらに健介は満を持して愛弟子・中嶋勝彦の成長を確かめるべくシングル戦を組むことも発表。

 いまやCMでも引っ張りだこの“鬼嫁”の北斗とともに年末年始は夫婦揃ってテレビに出ずっぱりだったが、実は何を隠そう健介一家の台所は1億ン千万円の借金を抱えて火の車なのだ。それもそのはず。健介が骨折治療中の昨年8月、JR武蔵野線・吉川駅(埼玉県)から徒歩3分、380mの土地に道場兼合宿所を完成させたばかり。2階が事務所と合宿所、1階はプロ選手養成のジム。筆者もオープンの時に見学したが、東京・狛江市の坂口道場にも劣らない立派なものだった。「健さんがまさか、あんな大怪我するなんて思っていなかったし、(道場完成で)借金も背負ってこれからどうしようかしら……」。眉間にしわを寄せた“鬼嫁”の呟きが聞こえる。

 ともかく年明け早々、「ここのリングはいろんなことがあって楽しい」と全日本マットのど真ん中に立った健介。武藤社長も「うちのエースだよ」とそのファイトに全幅の信頼を寄せている。“鉄人”小橋の復帰の見通しがたてば、三沢・ノアからもお声がかかるはず。

 '07年はズバリ、健介の年になる予感!?

関連キーワード
佐々木健介
小橋建太
全日本プロレス

ページトップ