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六大学野球いよいよ開幕。斎藤佑樹のライバルは? 

text by

小関順二

小関順二Junji Koseki

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photograph byToshiya Kondo

posted2007/04/19 00:00

六大学野球いよいよ開幕。斎藤佑樹のライバルは?<Number Web> photograph by Toshiya Kondo

 4月14日に火蓋が切られる東京六大学リーグは、ひとりの新入生によって熱狂の渦に巻き込まれようとしている。その新入生とは、昨年の夏の甲子園のスター、斎藤佑樹である。

 六大学リーグの中心にいるのは、昨年秋の覇者にして、斎藤が入学した早大だ。田中幸長、松本啓二朗、上本博紀など優勝メンバー8人が残る野手陣は他校を圧倒する。不安は主力が抜けた投手陣。何とリーグ戦で勝った投手がひとりもいないのだ。裏を返せば、それだけ斎藤が主力になるチャンスは増え、ファンは楽しみを膨らませることができるということ。

 早大に対抗するのは昨年春の覇者、法大と伝統の慶大だ。

 法大には今年と来年のドラフト上位候補、平野貴志、小松剛の両投手が揃う。平野はスライダーとシュートをセットにして攻める技巧に冴えがあり、小松は150kmのストレートを武器に真っ向から勝負する本格派。主力がごっそり抜けた野手陣が奮起さえすれば、V奪回も夢ではない。

 慶大にはドラフト上位候補のホームラン打者、佐藤翔がいる。昨年秋に放った4本のホームランはプロ顔負けの飛距離で、居並ぶスカウトの度肝を抜いた。斎藤との対決は伝統の早慶戦を華やかに彩るだろう。投手陣を引っ張るのはやはりドラフト上位候補の加藤幹典。東京六大学通算22勝を挙げる左腕投手で、縦のスライダーとMAX148kmのストレートを交えた緩急は他校の強打者を今年も苦しめるはず。

 昨年秋、早大と優勝を争った明大は強力投手陣を前面に押し立てた守りの野球で対抗する。久米勇紀、水田裕などリーグ戦の実績がある投手が多く、計算が立つのが強み。小道順平、佐々木大輔など野手陣がチーム浮沈のカギを握る。

 さて斎藤だが、球威、コントロール、変化球の精度など、どれを取っても一級品。もちろん、有力なエース候補である。'05年のドラフトで巨人から4巡目指名され、現在はストレートがMAX152kmまで伸びている福井優也(1年)などライバルは多いが、昨年夏の甲子園で怪物、中田翔(大阪桐蔭高)を3三振に斬って取った内角攻めは、他の投手にない斎藤だけの長所。そのピッチングが再びスポットライトを浴びることは間違いない。

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