SCORE CARDBACK NUMBER

年末恒例、’04年ベストドライバー&チームは? 

text by

今宮純

今宮純Jun Imamiya

PROFILE

posted2004/12/16 00:00

 今年はF1史上最多、全18戦を見てまわった。初めてバーレーンと中国にも行った。この仕事をしていなければ足を運ぶこともなかっただろう。来年は8月に初開催のトルコGPが加わって全19戦(暫定)、脱欧入亜の動きがますます加速する。

 さて今回は毎年恒例の企画でしめたい。2004年ベストドライバーと、ベストチームの一挙発表だ。現場で見て感じて聞いて食べて(?)、それぞれセレクトしてみた。

 まずはベストドライバー。文句なしでM・シューマッハーである。彼を'91年のデビューから見続けて14年、今年は“ベスト・オブ・シューマッハー”だと思う。常に挑戦的で妥協せず、コース上に現われるといきなり異次元の速さを見せた。朝一番、彼の走りを見るためだけにコースサイドによく出かけた。もしモナコGPでトンネル内事故がなく勝っていたら、開幕13連勝になっていたのだ(!)。

 次に表彰台10回のJ・バトン。彼は変身した。K・ライコネンは前半のマシン大乱調にも耐えることを学んで後半ベルギーGPを快勝。佐藤琢磨にはMIP賞がふさわしく、海外メディアでも評価は高い。消滅の決定したジャガーで予選2位を奪ったM・ウェバー、中堅チームのザウバーで17戦完走・9回入賞のG・フィジケラはその能力をアピール。モナコで初優勝したJ・トゥルーリもルノーに置き土産を残してトヨタに移っていった。

 ベストマシンも、文句なしでフェラーリF2004。一に空力性能、二も空力性能で三に前後重量配分の改善、四にフロント・サスペンション特性が強さの秘密。ストレート、コーナー、どこでも速く、特にフロント挙動がナチュラルなのでセッティングしやすくなった。18戦15勝はもう二度とないか。ただ、スタートダッシュはルノー。0→100m加速でライバルより10mは先行でき、2列分ぐらいはスタートで取り戻した。雨のレースが少なかった今年だが、マクラーレンMP4―19Bはちょっと濡れたときに抜群のトラクション性能を示した。最後にホスピタリティ・サービス。ここでも両タイヤメーカー対決が展開された。舌で判断して日替わりランチが素晴らしかったミシュラン。夕暮れ時にワインや地ビールで気さくなパーティーを催したブリヂストン。僕はいい勝負だったと思う。ということで来シーズンもよろしく――。


(今宮純セレクト)
F1ベストドライバー・トップ10F1ベストチーム
1 M.シューマッハー
2 J.バトン
3 K.ライコネン
4 佐藤琢磨
5 M.ウェバー
6 G.フィジケラ
7 J.トゥルーリ
8 R.バリチェロ
9 J-P.モントーヤ
10 F.アロンソ
マシン・オブ・ザ・イヤー
フェラーリF2004
スタート・オブ・ザ・イヤー
ルノーR24
レインマスター・オブ・ザ・イヤー
マクラーレンMP4-19B
ランチ・オブ・ザ・イヤー
ミシュラン
パーティー・オブ・ザ・イヤー
ブリヂストン

ページトップ