SCORE CARDBACK NUMBER

シニア初優勝を目指し、尾崎直道の挑戦は続く。 

text by

三田村昌鳳

三田村昌鳳Shoho Mitamura

PROFILE

posted2008/02/28 00:00

 昨年の暮のことだ。立木義浩さんの写真展に、ひょっこりと尾崎直道が友人と一緒に顔を見せた。彼は今、米国のシニアツアーであるチャンピオンズツアーを主戦場にしている。

 日本ツアーで活躍していた20代は「食事をしているときでも、寝ているときでもゴルフのことしか頭にない、というニクラスの言葉が好きで、僕も同じようだった」と、がむしゃらさが目立った。ときには、一途でむきになる性格が空回りしたこともあった。

 37歳で過酷な米ツアーに参戦し、9年間戦って、'02年に日本ツアーに復帰している。'05年につるやオープン、中日クラウンズと2週連続優勝し、その直後にチャンピオンズツアーの予選会(Qスクール)に挑戦して3位で合格し、'06年5月、満50歳を待って参戦した。

 '06年の賞金ランキングは45位。およそ40万ドルを稼ぎ、昨年はベスト10入りが10回など好調で賞金ランキングも90万ドル余りを稼いで19位だった。

 「やっぱり米ツアーは、ダイナミックだし、いつも気持ちをワクワクさせてくれる何かがあるんだよね。それに米ツアーでのこれまでの経験が、このチャンピオンズツアーで活かせるわけ」

 直道は、ゴルフの幅が広くなったと言う。

 「まずはショットの精度を求められるわけだけど、僕は、環境に順応しやすいのか、影響されやすいのか向こう(米ツアー)の選手のリズムに順応して、スイングの精度も磨かれたことは確かだね。それに、がむしゃらさから、余裕というかその時々の自分の調子に対して、どう攻めていくかというマネージメントも幅が広がったと思う」

 彼は、今年で52歳になる。チャンピオンズツアーとしては、まだ新人。今シーズンは1勝したいね、と言うと、急に真顔になった。

 「勝ちたいよ」

 ジャンボ尾崎という偉大な兄を抜くには、米ツアーでの勝利であると、きっと直道は心に秘めている。

 尾崎直道のチャンピオンズツアーでの動向は、あまり伝わってこないけれど、一人旅の中で、どんどん成長している。今年、そんな彼に優勝というご褒美があってもいいと思う。

■関連リンク► 52歳のお祖父ちゃんは情熱的に輝き続ける。 (2006年12月21日)
► 生涯現役を貫く69歳、杉原輝雄の生き様を知れ。 (2006年8月3日)
► オヤジたちが腕を競う、シニア・ツアーを侮るな。 (2006年2月9日)

関連キーワード
尾崎直道

ページトップ