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U-17日本代表、6年ぶりの因縁。 

text by

浅田真樹

浅田真樹Masaki Asada

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photograph byShinji Akagi

posted2007/06/14 00:00

U-17日本代表、6年ぶりの因縁。<Number Web> photograph by Shinji Akagi

 先ごろ決まった、U―17ワールドカップの組み合わせを見て、驚いた。3大会ぶりに出場する日本が、前回出場した'01年大会に続き、またしてもナイジェリア、フランスと、1次リーグで対戦することになったからである。

 '01年、トリニダード・トバゴで行われた大会は、今でも強く印象に残っている。開幕2日前が、「9・11」。アメリカが出場していたこともあり、開幕延期も検討された。私は大会へ向かう途中、テロの瞬間をアメリカン航空機内で迎え、その後5日間は、アメリカを出られなかった。

 もちろん、強く印象に残っているのは、未曾有のトラブルに巻き込まれたから、だけではない。マスチェラーノ(アルゼンチン)、F・トーレス(スペイン)らが出場していた大会は、非常にレベルが高く、好ゲームが続いた。

 そんなハイレベルな大会は、苦もなく極東の島国を飲み込んだ。“フラット3”の日本は、ナイジェリアに0対4、フランスに1対5で大敗し、1次リーグ敗退。当時のU―17代表のなかには、Jリーガーとなった今も、このときの屈辱的惨敗を、忘れられない記憶として胸にとどめている選手が少なくない。

 しかも、両国の他に同組となったもう1カ国は、前回のアメリカと同じ、北中米代表のハイチ。北中米代表、ナイジェリア、フランスという対戦順も、6年前とまったく同じなのである。

「当時はあれが現実。でも、6年前と比べて、今の日本はどうなのか。それを神様が問うているんだと思う。だから同じ相手にしておいたよ、と。プレッシャーはあるけど、僕自身も興味がある」

 U―17代表監督の城福浩はそう言って、再戦を歓迎する。A代表とも方向性を一にする、日本人の特徴を生かした“人とボールが動くサッカー”が、6年前とは違う現実を見せてくれるのかどうか、実に興味深い。

 正直、再び叩きのめされる可能性もあると思っている。だが、最近2大会は、世界との差が縮まったのかどうかを確かめることさえ、かなわなかった。ネガティブな結果に終わることも含めて、興味があるのだ。

 久々の日本の出場に加え、因縁含みで絶好の組み合わせ。8月、韓国で行われる大会が、俄然楽しみになってきた。

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