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首脳陣も絶賛の西岡剛、
大ブレークの予感。
~ツインズの2番・二塁に定着へ~ 

text by

四竈衛

四竈衛Mamoru Shikama

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photograph byYukihito Taguchi

posted2011/04/08 06:00

2番セカンドに定着した西岡は連続安打ストップにも「内容のある打席だった」と語った

2番セカンドに定着した西岡は連続安打ストップにも「内容のある打席だった」と語った

 オープン戦の連続安打試合が「13」でストップしても、ツインズ西岡剛の評価は不変だった。3月26日のレッドソックス戦では、先発した松坂大輔に対し、3打数無安打に終わった。それでも、キャンプイン以来、走攻守すべてにおいて西岡が見せてきた資質の高さは、もはや「新人」の枠組みを超越しており、周囲から不安視する声は聞こえてこない。

 ツインズといえば、過去9年間で地区優勝6回を誇るプレーオフの常連。その一方で、地区シリーズでは5回連続敗退し、昨季までポストシーズン12連敗中と、短期決戦で力を発揮できないイメージが定着した。伝統的には、安定した投手力を主体に接戦で白星を重ねるチームカラー。昨オフ、ポスティングでツインズ初の日本人選手となる西岡獲得に積極的に動いたのも、調子の波が少ない機動力を補強するためだった。

 GMのビル・スミスは、西岡補強の効果を説明する。

「1番のスパンと2番の西岡が塁に出れば、一気にかき回すことが可能になる。そうすれば、3番マウアー、4番モルノーの得点力も格段にアップするに違いない」

ガーデンハイアー監督も絶賛するが西岡の謙虚さは変わらず。

 西岡自身もチーム内で求められている役割を十分に理解し、毎日のようにガーデンハイアー監督ら首脳陣との間で細かいプレーについて話し合いを行なっている。例えば、長打コースの打球に対する中継プレーの位置取りや、進塁打と犠打の選択、走塁の状況判断など、チームの基本戦術を確認してきた。玄人好みのガーデンハイアー監督が、笑顔で言う。

「ニシ(西岡)は、次々に野球に関するいい質問をしてくるんだ。スカウトのレポートのほぼすべての部分を満たしているし、できあがった選手。よく練習するし、しかもナイスガイ。本当にお気に入りの選手だよ」

 もっとも、西岡の謙虚な姿勢は変わっていない。特に守備では、派手なプレーではなく、堅実に打球をさばくことに専念している。

「どんな形でもアウトを取れば完璧。新人ですし、投手陣がしっかりと安心感を持てるように印象付けたいです」

 ツインズの需要にピタリとはまった26歳。大ブレークの可能性は、大いにありそうだ。

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