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結局、ハンドボールの代表はどうなったのか。 

text by

藤山健二

藤山健二Kenji Fujiyama

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posted2008/05/01 00:00

 ハンドボールの五輪予選やり直しから、3カ月が過ぎた。当時は連日テレビや新聞で大きく報道され、にわかファンが激増したが、最近はハンドボール関係のニュースを聞くことはほとんどなくなった。

 2月の男子アジア選手権の際にはそれでも成田出発時にテレビカメラ4台、記者30人が集まったが、7位と惨敗して帰国した時にはテレビカメラ0、記者もわずか5人に減っていた。

 世間の関心はすっかり薄れてしまったが、その後もこの問題を巡っては各地で様々な動きがあり、国際連盟(IHF)とアジア連盟(AHF)の争いもまだ続いている。1月の再試合後の動きを整理しながら、もう一度今回の騒動について考えてみたい。

 日韓対決となった再試合で男女とも日本が敗れた後、まず2月5日にAHFが常務理事会を開き、日本と韓国に1000ドルの罰金を科すことを決めた。日本と韓国は当然のごとく、支払いを拒否。一方、当初はスポーツ仲裁裁判所(CAS)の調停を拒否していたIHFが方向を転換し、再試合実施の是非はCASの判断に委ねられることになった。そしてCASは3月20日に仲裁結果を発表し「男子の予選は有効、女子は無効」との最終判断を下した。女子が無効とされたのは判定が公正だったという意味ではなく、ビデオ映像などが豊富にあった男子に比べて資料が乏しく、判断のしようがないというのが理由だった。再試合を無効とされた日本の女子は最後の望みをかけて世界最終予選(ルーマニア・ブカレスト)に出場し、強豪のポーランドを破るなど健闘したが、3月30日にハンガリーに敗れてジ・エンドとなった。

 AHFへの不信感が消えない日本や韓国は独自で東アジア連盟の設立に動くなど、いまだに混乱が収束する気配はない。今回の騒動を通じてこれまで中東勢がいかに不正な行為をしてきたかがよく分かったが、もう一つ分かったことは、今の日本のレベルが世界では通用しないということだ。人々の関心が薄れたのも、要は勝てないからに他ならない。男子の北京五輪世界最終予選は5月30日から始まる。もう一度人々の関心を取り戻すことができるかどうか、すべては選手たちの頑張りにかかっている。

■関連コラム► ハンドボールの一番熱い日。 <やり直し予選特別レポート> (08/02/14)

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