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“新アンソニー”が誓う、キャッチフレーズの返上。 

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宮地陽子

宮地陽子Yoko Miyaji

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posted2007/12/13 00:00

 「笑顔」「オフェンス」「夏」。カメロ・アンソニー(デンバー・ナゲッツ)からの連想で思い浮かぶ言葉だ。

 「笑顔」は、人を引き付ける魅力ある笑顔を持っているから。これは、彼の笑顔を見たことがある人なら納得してもらえるのではないだろうか。

 「オフェンス」は説明するまでもない。4年前にNBAに入って以来、多彩な攻撃力を武器に毎季、1試合平均20点以上をあげ、得点上位の常連。その一方で、ディフェンスは苦手としてきた。

 「夏」は、夏に行われる国際大会での活躍が目覚しいから。NBA屈指の“夏男”だ。NBAのシーズンでは同期のレブロン・ジェイムスらに遅れを取っていただけに、夏の活躍が目立った。

 そのアンソニー、開幕を前に「今年の自分は新しい」と生まれ変わり宣言をしている。実は去年の世界選手権の前にも同じような宣言をしていたが、確かにあの大会でアンソニーは一段と飛躍した。今度はNBAにおいてその飛躍を遂げたいというわけだ。

 NBAに入って5シーズン目、これまで4年連続でプレイオフ1回戦敗退を喫してきた。しかし昨季途中にベテランのオールスター選手、アレン・アイバーソンがチームに加わり、昨季の最優秀ディフェンス選手のマーカス・キャンビー、故障から復活したネネやケニオン・マーティンと、戦力は整った。

 「目標は優勝だ。言い訳はできない」とアンソニーは宣言する。

 そのために一番の課題となるのがディフェンスだ。キャプテンの自らが率先してディフェンスに力を入れたいと言う。

 「今季はこれまで以上にディフェンスに力を入れ、いいディフェンス選手になる。自分のその姿を見ることで、チームメイトたちも同じようにディフェンスに力を入れるようになると思う」

 どうやら、この夏、米代表でコービー・ブライアントが対戦相手のポイントゲッターを止める役割を引き受けていた姿に影響を受けたらしい。

 果たして“新アンソニー”は、冒頭であげた3つのイメージのうち、「オフェンス」「夏」の2つを変えることができるのだろうか。

 それができたとき、彼のとびきりの笑顔を見ることができるはずだ。

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