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ハガノリ絶好調!
初タイトル獲得なるか。 

text by

遠藤智

遠藤智Satoshi Endo

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posted2007/06/14 00:00

ハガノリ絶好調!初タイトル獲得なるか。<Number Web> photograph by Satoshi Endo

 スーパーバイク世界選手権(WSB)に参戦している芳賀紀行が、好調な戦いを繰り広げている。7戦を終えてトップのJ・トーゼランドと23点差。3位のM・ビアッジに13点差をつけて、総合2位でシーズンを折り返した。残り6戦。この調子をキープすればチャンピオン獲得も夢ではない。

 WSBは一大会2レース制。ここまで7戦13レース(第7戦英国大会は雨のために1レース中止)を戦い、3勝を含む8回の表彰台に立った。過去3年、総合3位に終わっている芳賀は、「バイクの仕上がりが遅れ、シーズン序盤に出遅れたのが影響した」と語っていたが、今年は第2戦から表彰台に立ち、第6戦イタリアでは3年ぶりのWウィンを果たした。

 WSBは、1000ccまでの市販車をベースにする。2007年型ヤマハYZF―R1は、車体とエンジンが一新されてポテンシャルが上がった。さらに、サスペンションメーカーのオーリンズにリクエストしてきたフロントフォークが第5戦オランダから投入された。その相乗効果で一気にレベルアップを果たした。

 いま、レース界で主流になっているオイルとガスを併用したフォークは、「ブレーキングでハードに攻められるというメリットはあるが、コーナーで乗りにくい」と芳賀は指摘し続けてきた。ヤマハのモトGPマシンに乗るV・ロッシも同様の問題を指摘、今年はカテゴリーの違うヤマハの二人が同じ方向性のサスペンションを使っている。

 バイクのレースは、ライダーの占める比重が大きい。速い選手はサスペンションの動きに対し非常に敏感であり、芳賀のコメントは、バイクの状態を具体的にイメージさせてくれる。それが結果としていいバイク作りにつながる。この10年間、トップカテゴリーで戦い続けてきた要因のひとつである。

 芳賀は'98年にヤマハでWSBにフル参戦。以来、アプリリア、ドゥカティ、そしてヤマハと渡り歩いてきた。その高い実力を買われ、モトGPに2度挑戦したが、いずれも失敗に終わった。「モトGPでは勝てる条件が揃わなかった。WSBも勝つための条件は同じだが、ライダー次第ってところがあるから好きだよ」。念願のタイトル獲得まであと一歩。ここからの6戦に注目したい。

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