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潜在能力は宮里以上!?19歳の諸見里を見逃すな。 

text by

三田村昌鳳

三田村昌鳳Shoho Mitamura

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posted2005/10/13 00:00

 日本女子オープン選手権の人気が凄いことになっている。〆切時点では結果はわからないが、用意されていた4日間の前売り通し券1万枚は大会前に完売。日本ゴルフ協会は殺到する問い合わせに対応する形で、急遽、4日間合計で1万3000枚の当日券を販売した。

 男女を問わず、日本で行われるトーナメントのギャラリーが1万人以上というのは極めて異例のことだ。過去を振り返ってみても、これほどにギャラリーが集まったのは、ジャンボ尾崎や青木功、中嶋常幸たちが激しい賞金王争いを繰り広げた'70年代後半から'80年代、そして'01年にタイガー・ウッズが出場した世界ゴルフ選手権(太平洋ゴルフクラブ・御殿場コース)ぐらいのものだろう。

 とりわけ女子ツアーの人気がこれほどまでになったことは過去に例がない。

 日本女子オープン選手権に先立つ日本女子ゴルフ選手権・最終日の関東地区の視聴率は、平均14.1%にも達している。これは同日に行われた男子大会の実に4倍以上の数字だ。

 日本女子オープン選手権がここまで人気を博した背景には、この大会が、今、注目の諸見里しのぶのプロデビュー戦となったことも挙げられる。

 諸見里は沖縄県出身の19歳。アマチュアのジュニア時代から頭角を現し、今年5月の中京ブリヂストンでは宮里藍と優勝争いを演じている。7月にプロ転向後、宮里とともに米女子プロゴルフツアーの出場権をかけた第1次予選会に出場。3位タイでホールアウトし、11月30日から始まる最終予選会にコマを進めた。

 これまでの諸見里は最終日に大崩れしてしまうなど、メンタル面のモロさが指摘されてきた。だが、第1次予選会ではアマ時代を通じて初めて4日連続でアンダーパーでプレーする安定さを披露し、成長を印象付けている。

 元々、諸見里のポテンシャルの高さには定評がある。ゴルフ関係者のなかには、「宮里藍のスイング完成度と横峯さくらの飛距離を持つ選手」と評する者までいるほどだ。諸見里が今後、自信と経験を深めていけば、宮里や横峯、不動裕理と並ぶ“主役”の座に躍り出る可能性は十分にある。そして、それが現実のものとなったとき、日本女子ゴルフの実力と人気はますます磐石になっていくはずだ。

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