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岡田監督が危惧する、「ACL組」の存在。 

text by

木崎伸也

木崎伸也Shinya Kizaki

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photograph byTamon Matsuzono

posted2008/01/17 00:00

岡田監督が危惧する、「ACL組」の存在。<Number Web> photograph by Tamon Matsuzono

 昨年12月21日、東京・杉並区で日本代表の岡田武史監督の講演会が行われた。内容の9割が環境問題についてだったが、最後には日本代表の話題にも触れられ、会場は大いに盛り上がった。

 司会者からオシム監督時代のスタッフを引き継ぐのは難しいのではないかと訊かれると、岡田監督はこう答えた。

 「それはない。今のコーチって、すばらしいヤツらなんですよ。ただ、甲府の監督をやっていた大木をコーチに加えることにした。大木と会ったら、僕の常識を覆すようなことを言うんですよ。こいつが入ったら僕以上のものができるんじゃないかと思った。まあ、'98年W杯のときは、全部自分でやらなければ気がすまなかったんだけどね(笑)。年を食って、受け止められるようになった」

 一部スポーツ紙では、代表のミーティングで岡田監督が「2010年W杯で3位を目指そう」と言ったと報じられたが、彼はそれを否定した。

 「韓国は日韓大会でベスト4に入ったと言っただけで、3位になるなんて口にしてない。ただ、結果だけでなく内容でも世界を驚かせようと言いました。日本人は欧州や南米の選手より走れます。サイドチェンジされたら、全員でまたボールを追うサッカーをしてもいい。世界に勝つためには何をすればいいのか、それを考えるために僕は座禅や瞑想や気功にもチャレンジしてきた。それがすぐに役立つことはなかったですが、世界を本気で追い抜かしてやろうと思っています」

 個人的に一番興味深かったのが、W杯予選についての話だった。岡田監督は今回の難しさについてこう語った。

 「'08年は日本から3チームがACLに参加します。日本代表も入れると、1年中試合をやることになる。その3チームに代表選手が多い。監督を引き受けるときに、そのことを考えました」

 前回の予選では、欧州組と国内組をどう組み合わせるかが問題になった。それに加えて、今回はACL組が存在するのだ。3月のバーレーン戦、6月の予選4連戦の直前に、それぞれACLの試合がある。同大会に出場する浦和、G大阪、鹿島の選手に疲労が蓄積することは確実だ。監督は前回予選よりもはるかに、コンディション管理に気をつけなければいけないだろう。

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