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大谷晋二郎が熱くするゼロワン対新日の夏。 

text by

門馬忠雄

門馬忠雄Tadao Monma

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posted2008/06/26 00:00

 プロレスのファイトにメジャーもインディーもない、が私の持論。いいものはいい、つまらないものはつまらない。

 大谷晋二郎率いるゼロワンMAXが、新日本との対抗戦で存在感を見せている。新日本の1・4東京ドーム大会に端を発した敵意むき出しのバトルは、プロ野球交流戦さながらの応援合戦もあり、刺激的で面白い。対抗戦という興行手法自体は'70年代から変わり映えしないが、どこの会場も熱いのだ。

 大谷は今年1月、ゼロワンMAXを運営する興行会社ファーストオンステージの社長に就任したばかり。バラバラな選手達を大森隆男軍、田中将斗軍に分け、両軍の抗争を激化させることによって戦力の底上げを図った。「あいつらには絶対負けるな!」とそのエネルギーの矛先を古巣の新日本に向けたのが今回の対抗戦なのだ。

 4月6日には、ドームシティ敷地内のJCBホール(3月オープン、約3000人収容)をプロレス興行で初使用した。夏の看板イベント、「火祭り」の昨年の優勝者・田中を軸に新日本軍を迎え撃ち、トップクラスの中西学を破る。田中は続く13日に行われた新日本の後楽園大会で金本浩二をも破り、対抗戦が一気に盛り上がった。

 JCBホールの使用料は、後楽園ホールの倍以上と聞いているが、大谷は「ホールさん側から一番最初に声がかかったということは、今までやってきたことを認めてもらったわけですから嬉しい。これからも恥ずかしくない内容の試合を提供していきたい」と胸を張る。テレビ中継がないながら、新日本、ノア、全日本の3団体に負けまいという気概はどこよりも熱い。

 大谷本人は、昨年暮れに痛めた右肩が完治せず苦戦中だが、新日本との対抗戦が燃え上がる背景には、火祭りの出場メンバーが決まっていないこともある。新日本のG1クライマックスより一足先に開催される火祭りのリーグ戦は、7・27後楽園で開幕ゴング、決勝戦は8・3に後楽園で行なわれる。

 これまでのバトルの経緯から見て新日本の選手が参戦するのは必至。誰が乗り込んでくるのか、出場メンバーの発表は6月26日の後楽園大会である。

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