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‘05年は全19戦。超過密日程を読み解く。 

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今宮純

今宮純Jun Imamiya

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posted2005/01/20 00:00

 世界初の自動車レースは1895年、フランスで行われた“パリ―ボルドー―パリ往復レース(約1200km)”とされている。今から110年前のことだ。F1世界選手権が始まったのは、というと1950年で、今年で55年。F1以前の55年と、以後の55年。2005年の年頭にふと、そんなことを思った。

  F1は今年、8月にはじめてトルコに移動する。真夏のイスタンブール・ツアー。昨年を上回る史上最多全19戦シリーズとなり、別表のように世界を駆けめぐる。

FIA決定のこのレースカレンダーを見てぞっとした。開幕戦3月6日オーストラリアGPから、最終戦10月16日中国GPまで、シーズン期間は実は昨年より1週間短い。なのに1戦増。まったくもって超過密日程である。

さらによく見ると、2連戦が6セットも組まれている。第6戦5月22日モナコGPと第7戦5月29日ヨーロッパGPの連戦を皮切りに、このような“ダブルヘッダー戦”が7月末まで続く。さらに9月には名門高速コースのイタリアGPとベルギーGPの2連戦があり、とどめが10月の日本GPと中国GPの最終2連戦。僕らにとってはその前にブラジルGPが入ったため、24時間の時差をひきずったまま鈴鹿に備えなければならず、終わったら中2日で上海へ。それぞれの国のジャーナリスト・ビザ申請も大変だ。

開幕後は隔週ペースだからまだいい。チームにとっては中盤戦モナコから11週で8GPをこなすので、マシンの改良開発が必要になっても打つ手は限られる。ここでふるい落とされるチームが出てくることは大いに予想される。シャシー・ディベロップ、エンジン・バージョンアップなど、綿密なスケジュールを立てて実行できるチーム力が問われよう。またロジスティックス面でも今まで以上にきめ細やかなオーガナイズが求められる。

 いくつか新しいレギュレーション変更がある今年(次回で詳細に解説する)、開幕前にその対応に成功したチームが序盤戦をリードしそうだ。空力規制やタイヤ制限(予選&決勝で同一タイヤ使用)などによって、ドライバーの走りもよりテクニカルに変わる。いわんや全19戦過密日程を乗り切る体力、コンディショニングがポイント。それは僕らも同じ、と正月の今から心しているところだ。

2005年 F1世界選手権 カレンダー

3月6日 第1戦 オーストラリアGP
3月20日 第2戦 マレーシアGP
4月3日 第3戦 バーレーンGP
4月24日 第4戦 サン・マリノGP
5月8日 第5戦 スペインGP
5月22日 第6戦 モナコGP
5月29日 第7戦 ヨーロッパGP
6月12日 第8戦 カナダGP
6月19日 第9戦 アメリカGP
7月3日 第10戦 フランスGP
7月10日 第11戦 イギリスGP
7月24日 第12戦 ドイツGP
7月31日 第13戦 ハンガリーGP
8月21日 第14戦 トルコGP
9月4日 第15戦 イタリアGP
9月11日 第16戦 ベルギーGP
9月25日 第17戦 ブラジルGP
10月9日 第18戦 日本GP
10月16日 第19戦 中国GP

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