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権威を投げ出した審判団の無責任な判定。 

text by

服部祐兒

服部祐兒Yuji Hattori

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posted2004/08/12 00:00

 なぜ、「取り直し」という中途半端な判定が下されたのか。翌日、北の湖理事長は「テレビカメラの角度と土俵下の審判の目線の角度は異なり、判定は現場の審判に委ねるしかない」と苦しいコメントを発したものの、抗議電話が殺到したように、釈然としない思いが強く残った。

 問題の取り組みは、中日結びの朝青龍対琴ノ若戦で起こった。無敵の強さを誇った全勝の朝青龍が、それまで1勝しかしていなかった幕内最年長の琴ノ若の左上手投げを食らい、大きく弧を描いて裏返し。柔道なら、文句無しの一本。信じがたい光景に、座布団が紙ふぶきの如く乱れ飛んだ。誰もが琴ノ若の勝ち名乗りに拍手喝采の準備をしていた矢先、思わぬ展開が待ったをかけた。

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