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‘05年のウッズが夢見る、4大メジャー完全制覇。 

text by

三田村昌鳳

三田村昌鳳Shoho Mitamura

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posted2005/02/03 00:00

 '05年、米シーズン開幕2戦目のソニーオープンで丸山茂樹が優勝争いを演じた。残念ながら最終日にスコアが伸びずに3位タイとなったが、「僕にとってのシーズン第1戦で優勝争いができたことは、大きな価値につながる」と語った。

 優勝したのは最終日に5アンダーと追い上げたビジェイ・シンだった。フィジー出身の彼は、昨年、世界ランキングでタイガー・ウッズを抜いて1位となり、年間1000万ドルを突破する賞金を獲得した文字通り世界ナンバーワンの選手である。2位は、最終日8アンダーという驚異のスコアを出した、'04年賞金ランク2位のアーニー・エルス(南ア)。つまり、丸山は世界の2大巨頭と優勝争いをしたことになるのだが、今年の米ツアーはシンとエルス、そしてこの大会には出場しなかったウッズの三つ巴の闘いが注目されている。

 ウッズは昨年、スランプではないかと散々マスコミに騒がれていた。事実、優勝はアクセンチュア・マッチプレーの1勝だけ。さらに世界一の王座をシンに奪われたことから、ウッズのスランプ説は色濃くなっていた。

 けれどもウッズはそれを否定し、「いまはスイングを改造中であり、それも順調に仕上がっている」と何度も繰り返していた。

 29歳のウッズは、すでに世界4大メジャーのグランドスラムを達成し、'00年の全米オープンから'01年のマスターズまでメジャー大会4連覇など、数々の偉業を成し遂げている。そのウッズが果たしていない記録は、前人未到の年間グランドスラム達成である。それは本人にとっての大きなモチベーションであり、夢でもある。

 昨年2月のマッチプレーに勝ち、順調な仕上がりで臨んだマスターズは、その夢への第一関門だった。だが、マスターズに敗れたことで、'04年の夢は早々に潰えた。そしてウッズはその瞬間から、自分の技量をさらに高めるという目標に切り替え、自身のスイング改造に取り組んだのである。

 そもそも、いくら不調と騒がれても、'04年マスターズ後のウッズは、ベスト5入りが12試合中7回、そのうち3位以内が6回という成績を残している。やはり彼の才能は別格だ。

 '05年・年間グランドスラム達成に向けて走り出したウッズ。シンに奪われた世界ランク1位の座を取り戻す日も近いのかもしれない。

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