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厳しい闘いは免れない、
ACLの大会新方式。 

text by

浅田真樹

浅田真樹Masaki Asada

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photograph byToshiya Kondo

posted2009/03/12 00:00

厳しい闘いは免れない、ACLの大会新方式。<Number Web> photograph by Toshiya Kondo

 アジアクラブ選手権、アジア・カップウィナーズカップ、アジアスーパーカップの発展的解消を受け、生まれたAFCチャンピオンズリーグ(以下、ACL)。誕生から6シーズンを経て、3月10日、“新装開店”を迎える。

 近年、日本でのACLの注目度は、世界への道が開かれたことも手伝って、飛躍的に高まった。かつての日本勢がさしたるモチベーションもなく、なかば義務的に出場していたことを考えれば、わずか6年あまりで隔世の感がある。

 だがその一方で、勝手を承知で言えば、日本勢が勝ち続けるようになったことに、物足りなさを感じないでもなかった。

 そんな思いをAFCは知ってか知らずか、新装の狙いは「大会のレベルアップ」である。出場資格として、過去の実績はもちろん、プロリーグとしての運営能力なども問われるようになった。

 例えば、日本、中国、韓国からは各4クラブが出場するのに対し、ベトナムのクラブは姿を消した。結果として、東西各4組に分かれて行われるグループリーグでは、東アジアの4組すべてに日中韓のクラブが入り、すべてが“死のグループ”となったのだ。

 これは、かなり厄介な組み合わせである。現在2連覇中の日本勢ではあるが、それ以前の4シーズンはのべ8クラブが出場し、すべてグループリーグ敗退。そのうち5クラブは、中韓両国のクラブと同組だったのだ。

 対照的にここ2シーズンは、4クラブすべてがグループリーグを突破しているものの、日中韓が揃ったケースは一度もない。近年の日本勢躍進の理由をクジ運に求めるわけではないのだが、日中韓の揃い踏みは、日本にとって鬼門と言っても大袈裟ではないのである。

 今年からUEFAチャンピオンズリーグにならい、一発勝負となった決勝戦は、11月7日に東京・国立競技場で行われることが決まっている。当然、日本勢の決勝進出が期待されるが、恐らく過去2シーズンほど簡単ではないだろう。

 ハイレベルな激戦が予想される今年のACLには、鹿島、川崎、名古屋、G大阪が挑む。いずれも本気度は高い。それだけに今大会が非常に楽しみであると同時に、いよいよJクラブの真価が問われることになると思っている。

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