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大きく変わった今シーズンを展望する。 

text by

今宮純

今宮純Jun Imamiya

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posted2008/01/17 00:00

 '08年を戦うニューマシンが次々に発表されつつある。1月中旬に完成させてシェイクダウン・テストに着手、2月いっぱい熟成開発を重ねていき、3月開幕に備えるというのが最近のチーム年頭スケジュールになっている。

 以前はもっと早く新車を発表するところもあったが、今はほぼ同じ時期に集中している。スタートは一緒、2カ月間で完成度を高めていく開幕前の“勝負”だ。

 その先陣を切ってフェラーリが新車を発表した。昨年終盤、K・ライコネンの逆転劇を可能にしたF2007をベースにモデルチェンジ。その狙いは新王者のリクエストを取り入れ、より彼の走りにフィットさせることだ。これまでフェラーリはM・シューマッハ主導でマシンを作り上げてきたが、'08年モデルからは完全にそうでなくなる。昨年11月にシューマッハがテストに復帰参加し話題になったが、本人は「あれはあくまでテストのためのテスト」。直接ニューマシン開発にはタッチしていないという意味だ。ライコネン主導型フェラーリがどう変わるか。また、'93年から指揮をとってきたJ・トッド監督が現場を離れ、今シーズンは本社経営業務に専念する意向を明らかにした。実はこの“変化”が一番注目される。昔のようにこのチームのイタリア色が強まるからである。

 無冠に終わったマクラーレン。昨年末に「スパイ疑惑に関する公式謝罪」をし、FIAに対して非を認めた。これによって今シーズンは一切おとがめなしでいけるようになった。新エースにL・ハミルトンが就き、ルノーから若いH・コバライネンが加入、ともに2年目の彼らがマシン熟成を手がける。ずっとルノーでテスト開発を担当してきたコバライネンのノウハウが注入されるだろう。

 交換トレードのかたちで古巣ルノーに戻ったF・アロンソは新人N・ピケ・ジュニアと組む。'07年は大敗したルノーだが、シーズン途中から来季をにらんだ動きを進めていただけに、アロンソを中心に巻き返してくるだろう。戦闘力を高め、序盤戦から上がってこられるか。“3強”それぞれに変化が見て取れるが、それが小さいのはBMWチームで、実力で優勝戦線加入を目指す。日本のホンダとトヨタには、ここに割り込んでいってもらいたいものだ。

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