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'05年全米オープン開幕。注目のコース難易度は? 

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三田村昌鳳

三田村昌鳳Shoho Mitamura

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posted2005/06/23 00:00

 ゴルフは自然との闘い、といわれる。風や雨といった天候に左右されることも多いし、自然を利用したコースの地形やデザインによってもプレーは違ってくるからだ。その一方、ゴルフのコースは、人間の力で易しくすることもできれば難しくすることもできる。そうした意味では、ゴルフは自然と同時に人間の知恵との闘いでもある。

 例えば、全米オープンのフィールドは、人間の叡智を出し尽くした、悪い言葉でいえば、意地悪で選手泣かせなコースセッティングの最たるものになっている。

 全米オープンは、現在の時点で今年のパインハーストから2011年のメリーランド州のコングレッショナルまで、開催されるコースが決定している。

 何故、こんなに先まで決定しているのかといえば、主催する全米ゴルフ協会(USGA)がそれだけの年月をかけて、準備をするからだ。準備の中には、もちろんさまざまなものがあるが、もっとも大きなテーマは、いかに難しくコースセッティングをするかである。

 時には、コースレイアウトやグリーンの形状を改造したり、芝を張り替えたりもする。当然のようにバンカーも増やす。グリーンの芝に関しては、開催時期の6月の状態を入念にテストする。こうした作業を何年にもわたって繰り返した結果、全米ならではの難易度の高い、選手泣かせのコースが仕上がっていくのだ。

 '05年の全米オープンのコースはゴルフコース設計の父、巨匠ドナルド・ロスが手がけたもので、難易度は常に世界のベスト5入りをすると言われる。

 コースの注目のひとつはグリーン周り。グリーンエッジからすぐに深いラフ、というよくあるタイプではなく、エッジの外は刈り込んである。つまり、ほんの少しでもミスをすれば、ボールは止まらずに、グリーンから遥か下まで転がって、深いラフに入り込んでしまうのだ。

 今年の全米オープンの行方を左右するであろうゴルファーは2人。1人はマスターズを制し、年間グランドスラムの第2関門に挑むタイガー・ウッズ。もう1人はこのコースと相性のいい、グリーン周りに天才的な技術を持つフィル・ミケルソン。屈指の難コースを相手に、2人の天才ゴルファーはどんな闘いを見せてくれるのだろうか。

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