プレーオフの末にワールドカップ出場を決めたポルトガル。南アフリカの地で躍進を狙う彼らには、ちょっと意外な“ホーム・アドバンテージ”がある。
「南アフリカ大会はポルトガルにとってはホームゲームのようなもの。我々は地元の熱いサポートを受けるだろう」
南アフリカの隣国モザンビーク生まれのカルロス・ケイロス監督は、出場決定後にこう微笑んだ。
ケイロスが期待しているのは、現地に住んでいる約50万人のポルトガル系移民(ルソ・スルアフリカノス)の存在だ。
移民コミュニティは歓待! キャンプ地招致合戦も加熱。
ポルトガルと南アフリカ。両国の歴史を紐解くと、そのつながりは深い。
15世紀末に喜望峰に到達し、アフリカ南部への扉を開いたのは、ポルトガル人のバルトロメウ・ディアスだった。
大航海時代に植民地化したアンゴラとモザンビークが1975年にポルトガルから独立を宣言した際、両国のポルトガル人たちは国境を下り南アフリカへと移住。この時の移民を中心に現在の大規模なコミュニティが形成された。
ケイロスの期待通り、すでに現地でポルトガルは引っ張りだこだ。複数の都市がキャンプ地招致合戦を繰り広げており、大会前の合宿地にはモザンビークとアンゴラも手を挙げているという。
ポルトガルサッカー協会のジウベルト・マダイル会長も「文化的にポルトガルに近い国々が受け入れを望んでくれているのは代表にとっても喜ばしいこと」と、現地の盛り上がりを歓迎している。
“故郷”の人々の応援を受けて不調のロナウドは復活する?
南アフリカのポルトガル系移民の大多数を占めるのが、20世紀初頭に移住したマデイラ島出身の人たちだ。
文化的にも南アフリカには独特のマデイラ方言や、魚介を多く使うマデイラ料理などが深く根付いている。
マデイラ島出身のクリスティアーノ・ロナウドにとっては“同郷”の人々の声援を浴びながらのワールドカップでもある。
予選では無得点に終わり、突破を決めたプレーオフも負傷欠場するなど、代表では不調のロナウドだが、ポルトガルがワールドカップで躍進するためには彼の奮起は欠かせない。
故郷の香り漂う南アフリカでロナウドは活躍できるか。かつてマデイラを離れた人々の声援は、ポルトガルにとって大きな後押しとなりそうだ。
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(更新日:2009年12月14日)































