SCORE CARDBACK NUMBER

天龍源一郎、55歳、頑固親父の挑戦は続く。 

text by

門馬忠雄

門馬忠雄Tadao Monma

PROFILE

posted2004/12/28 00:00

 長州・WJの活動縮小、橋本・ZERO―ONEの解散と停滞気味のプロレス。気がつけば師走も残り少ない。「お前らなにやってるんだ!?」と若い選手に活を入れるのは天龍源一郎だ。'05年2月2日で55歳の頑固親父、やたらと元気なのだ。

 振り返れば'04年後半、天龍の働きぶりは際立った。夏のG1こそ不振に終わったが、北斗晶をマネージャーにつけ、全日本、新日本を股にかけ、フリーで暴れる健介ファミリーのバックボーンとして頼れるサンタ親父の役目を果し、業界をもり立てた功績は大きい。

 新日本の草間政一社長に蹴りを入れてど真ん中にカムバックした北斗。「天龍さんに『オイ、今晩手伝ってくれ!!』とあのダミ声で電話があったら、テレビ局の仕事を半分放り投げてでも出掛けるわよ」と楽しげだ。全日本の12・5両国国技館大会では健介ファミリー総出のRO&Dとの決着戦5対5イリミネーションマッチ。37歳の鬼嫁が木刀を持って150kgの巨漢ジャマールと大立ち回り。ダンナの健介が太陽ケアを垂直落下式ブレーンバスターで沈め、一家に福を呼び込んだ。勝利の瞬間、天龍親父と抱き合う北斗。今までになく明るく楽しい全日本の最終戦だった。

 そんな天龍が、三沢・ノアに打って出る。1月8日の日本武道館。天龍は越中詩郎と組み、三沢光晴、力皇猛組とタッグマッチで激突する。メーンは王者小橋建太vs.挑戦者鈴木みのる(パンクラス)のGHCヘビー級タイトル戦だ。天龍がどんな形でノアのリングに足を踏み入れるのか。限定出場なのか。シリーズ参戦まで見据えたものなのか。メーン以上に興味を呼ぶ武道館決戦だ。

 そして天龍、2月5日の日本武道館は「ジャイアント馬場七回忌追善興行」だが、常に引き際がとり沙汰される年齢である。この1年は全日本前オーナー馬場元子さんの「ババさんの七回忌興行までは頑張ってね!」という檄があって走り続けてこられた経緯がある。人前では弱音を吐かない天龍だが、まき代夫人がこんなことを明かす。「あれで結構、健康管理に気を使っているのよ。隠れてしっかりトレーニングしているもの!」

 2・5馬場の七回忌追善興行を最後に東京・桜新町の鮨處「しま田」の親父に収まるのか。新春マットの主役・天龍(本名・嶋田源一郎)の動向が注目される。

ページトップ