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Tウルヴスとネッツ、
連敗の中にも明暗あり。
~勝利を渇望するNBA最弱チーム~ 

text by

宮地陽子

宮地陽子Yoko Miyaji

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photograph byNBAE/Getty Images

posted2009/12/17 06:00

Tウルヴスとネッツ、連敗の中にも明暗あり。~勝利を渇望するNBA最弱チーム~<Number Web> photograph by NBAE/Getty Images

開幕戦、Tウルヴスは4Qに14点差を跳ね返して95対93で勝利。ネッツには痛すぎる敗戦

 開幕戦だけでシーズンが決まるわけではない。10月28日、開幕戦で対戦したミネソタ・ティンバーウルヴスとニュージャージー・ネッツの場合もそのはずだった。しかしTウルヴスに2点差で逆転負けを喫した結果は、ネッツに後々まで重くのしかかることとなった。

 実のところ、負けたネッツだけでなく、勝ったTウルヴスにとっても、この試合の後に待っていたのは長くて苦しい日々だった。それから約1カ月、両チームとも勝ち星に恵まれなかったのだ。連敗の数が二桁になってもまだ勝てず、11月27日の試合が終わった段階でネッツは0勝16敗、Tウルヴスは1勝15敗。どちらも、リーグ史上でも最低の部類に入る成績だ。

連敗に対する反応は両極端。1勝の差はあまりにも大きい。

 そんな状況の中、両チームを取り巻く雰囲気は微妙に違っていた。ネッツ周囲ではヘッドコーチ解雇の噂が絶えなかったのに対し、Tウルヴスは誰もパニックボタンを押す様子がなかった。開幕戦の勝敗はそれほど大きかったのだろうか。

 実際、両チームの間には根本的な違いがあった。Tウルヴスがシーズン前にGMとコーチを入れ替え、方向性を持って新しくチームを作り直し始めていたのに対し、ネッツはロシア人富豪のチーム買収が決まったばかり。正式にオーナー交代になるまでは勝敗より節約第一で、言ってみれば今季は捨てたも同然だったのだ。コーチもGMも、そして選手のうち5人が今季限りの契約で、来季にはチーム総入れ替えとなる可能性も大きい。

ネッツは泥沼17連敗。Tウルヴスは逆転勝利で連敗脱出!

 両チームにとって運命の日となった11月29日。開幕から勝ちなしの16連敗を喫していたネッツは、ついにヘッドコーチのローレンス・フランクを解任。一日限りの代行コーチのもと昨季チャンピオン、ロサンゼルス・レイカーズに挑むも、まったく歯が立たずに敗れて開幕から17連敗、NBAワースト記録に並んだ。

 一方のTウルヴスは敵地で強豪デンバー・ナゲッツと戦い、前半14点負けていながら逆転勝利、シーズン2勝目をあげて連敗を止めた。「ロッカールームではみんな抱き合い、まるで優勝したかのような盛り上がりだった」と、Tウルヴスのジョニー・フリンは言う。

 ネッツの選手たちがそんな勝利の喜びを味わえるのはいつになるのだろうか。そしてその時、果たしてTウルヴスのように無邪気に喜べるのだろうか。

* 12月4日、ネッツはシャーロット・ボブキャッツ相手に97対91でシーズン初勝利をあげ、連敗記録を18で止めた。

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