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大物参戦も予定されるさいたまSAでのS-cup。 

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布施鋼治

布施鋼治Koji Fuse

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photograph bySusumu Nagao

posted2008/11/06 00:00

大物参戦も予定されるさいたまSAでのS-cup。<Number Web> photograph by Susumu Nagao

 “立ち技バーリトゥード”を標榜するシュートボクシング2年に一度のビッグイベント「S―cup」(11月24日・さいたまスーパーアリーナ)の開催が近づいてきた。この競技はパンチやキックによるKOだけではなく、投げによるポイントや極め技でのタップアウトによって勝負が決まるケースもあるから、K―1やキックボクシングと比べると、グラップラー系の選手も参戦しやすいのが特徴だ。今大会にもPRIDEやDREAMで活躍した総合格闘家ルイス・アゼレードがブラジル代表として参戦する。

 いまやK―1ワールドMAXの看板選手のひとりに成長したアンディ・サワー(オランダ)もルーツはシュートボクシングで、この大会への思い入れは人一倍強い。先のK―1ワールドMAXでは直前になってシュートボクシングのトレードマークであるロングスパッツの着用が禁止となったため、地団駄を踏んだ。

 '02年のS―cupに初来日した時には無名の存在だったアンディだが、一瞬のチャンスも逃さない正確な連打を武器に同大会を制した。その後もシュートボクシングの外国人エースとして安定した実力を見せ、'04年大会では大会史上初の連覇を果たしている。

 “ストップ・ザ・アンディ”をテーマに開催された'06年大会のMVPは“日本の切り札”緒形健一(シーザー)だった。決勝では右ストレートでアンディから痛烈なダウンを奪ってのV。日本人シュートボクサーとしての意地を見せた。それから2年──今大会は緒形、アンディの“二強”に、無尽蔵のスタミナを武器に彼らを猛追する宍戸大樹やオランダやバルト三国の予選を勝ち抜いた代表がどう絡んでいくかが興味の焦点となる。

 隠し玉も用意された。“超合筋”武田幸三(治政館)だ。武田は'04年2月のK―1ワールドMAX日本代表決定トーナメント1回戦で緒形と激突。1回、右アッパーでダウンを喫しながら、その直後緒形の負傷棄権というアクシデントによって、“試合に勝って勝負に負けた”苦い経験がある。そうした因縁を踏まえ、主催者は1回戦で緒形と武田の再戦を組む意向だ。さらにMAXに参戦中の大物が参戦するという噂も。組み合わせは後日発表ながら、スケールの大きなトーナメントになることは間違いなさそうだ。

■関連コラム► シュートボクシングの星、宍戸大樹が頼もしい。 (2005年11月24日)
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