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UEFAカップに挑む日本人に期待すること。 

text by

木崎伸也

木崎伸也Shinya Kizaki

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photograph byAtsushi Kondo

posted2005/09/29 00:00

UEFAカップに挑む日本人に期待すること。<Number Web> photograph by Atsushi Kondo

 ヨーロッパに住んでいると、日本代表のやり方が不思議でしょうがないことがある。

 9月上旬の国際Aマッチデーの約2週間で、日本代表が(試合を含めて)たったの3日間しか練習しなかったことだ。せっかく長期合宿をやるチャンスだったというのに、ホンジュラス戦の2日前に集合しただけ。さらに10月の欧州遠征では、Jリーグのオールスターがあるため、国内組の一部は途中合流になる。コンビネーションを深める機会を2度も逃してしまった。W杯への準備を甘く見ているとしか思えない。W杯予選に必死で、協会は先の日程を考える余裕がなかったのだろうけど……。

 ブックメーカーのW杯優勝オッズを見ると、イギリスでもドイツでも、日本はベスト16に入っていない(イギリスでは26位、ドイツでは20位)。誰が考えても、日本がW杯でベスト16以上に進出することは難しいことなのだ。ジーコ監督には戦術を“伝える力”が欠けているのだから、もっと協会のサポートが欲しいところだ。

 そんな状況で、ひとつ光明があるとすれば、今季のUEFA杯に多くの日本人が出場すること。ボルトンの中田英寿、ハンブルガーSVの高原直泰、マルセイユの中田浩二、フェイエノールトの小野伸二の4人である。

 UEFA杯は“異種格闘技”のようなものだ。普段のリーグ戦とは違って、力がわからない相手とミスの許されない試合をする。例えばウクライナのチームは、未だにマンマークをしてくるかもしれない。“相手がわからない”という緊張感は、W杯と似ているのだ。

 注目は中田浩二だ。日本の課題がディフェンスであることは4失点したホンジュラス戦からも明らかで6月のコンフェデ杯ではドイツ紙に「背の低い盆栽DF」と馬鹿にされた。マルセイユで左サイドバックのポジションを争っている中田浩二がUEFA杯で安定した守備を見せれば、ジーコもDF陣のテコ入れに手をつけるはずだ。

 昨季からUEFA杯にグループリーグが導入され、'02年に小野が優勝したときよりもレベルが上がっている。9月の1回戦を勝ち抜いてグループリーグに到達できれば、そこは絶好の自己鍛錬の場になるはずだ。

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