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作家・海老沢泰久は
湿気なき硬骨漢だった。
~スポーツを愛した作家の永逝~ 

text by

後藤正治

後藤正治Masaharu Goto

PROFILE

photograph byTakuya Sugiyama

posted2009/09/05 08:00

作家・海老沢泰久は湿気なき硬骨漢だった。~スポーツを愛した作家の永逝~<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

8月13日、十二指腸ガンで永眠。享年59 (写真は'94年直木賞受賞当時)

≪昭和五十八年五月二十九日、堀内恒夫は、甲子園球場でおこなわれた阪神タイガース戦に先発した≫

 海老沢泰久氏の『ただ栄光のために-堀内恒夫物語』(文春文庫)の書き出しである。

 堀内にとって現役最後のシーズン、この試合で通算203勝目を刻む。さらにシーズン終盤、“引退試合”でホームランを放った日を描いて物語を締めくくっている。

≪「パパってすごいんだね。ホームランも打てるんだね」

 彼は父親のホームランを生れてはじめて目のあたりにしたのだった。堀内は車のハンドルに手をかけながら息子に笑いかけ、そしてこういった。

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