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地方牝馬の重賞シリーズ、
2年目のGDJを占う。
~グランダム・ジャパン開幕へ~ 

text by

江面弘也

江面弘也Koya Ezura

PROFILE

photograph byToshiya Kondo

posted2011/03/26 08:00

昨年の2歳シーズン優勝のクラーベセクレタと川島調教師。今年の3歳シーズンの中心馬

昨年の2歳シーズン優勝のクラーベセクレタと川島調教師。今年の3歳シーズンの中心馬

 昨年から地方競馬で始まった牝馬の重賞シリーズ、グランダム・ジャパン(GDJ)の2011シーズンが開幕する。GDJには春の3歳シーズン(7戦)、夏の古馬シーズン(7戦)、そして秋からの2歳シーズン(5戦)と三つのカテゴリーがあり、それぞれレースの着順でポイントが与えられ、ポイント上位の3頭に生産者団体からボーナスが支給される。

 GDJは「牝馬レースの振興と入厩の促進」を標榜しているように、牝馬の活躍の場を広げることで、馬主の目を向けさせようという狙いがある。牝馬は牡馬と比べると価格が安く、中小の牧場では売れ残る馬さえいる。そうした状況を考えれば、地方競馬の牝馬にスポットライトが当たる意義は小さくない。

 ただ、問題点もある。地方競馬は南関東(大井、浦和、船橋、川崎)と他の地区では賞金格差が大きく(優勝賞金は一桁違う)、それだけ馬のレベルにも差があり、GDJへの馬主のモチベーションも違ってくるのだ。また、出走ローテーションや馬輸送に関して、地理的な問題もあり、必ずしも理想どおりの参戦とならない陣営もある。

 とはいえ、それらは回を重ねながらクリアしていけばいいことで、こういうシリーズは競馬関係者だけでなくファンやメディアに認知されることで効果が出てくるものだ。

注目は、“地方の最強3歳牝馬”クラーベセクレタ。

 さて、'11年の3歳シーズンは福山の若草賞(3月28日)が新しく組み込まれて全7戦となった。昨年は最初からGDJに狙いを定めたローテーションで4戦(3勝)したエレーヌ(笠松)が制したが、今年の注目馬は昨年の2歳シーズン優勝馬のクラーベセクレタ(船橋)である。地方の最強3歳牝馬と評価も高いクラーベセクレタの動向が3歳シーズンの展開を左右するのは間違いない。

 古馬シーズンは昨年よりも3週間ほど日程が早くなり、7月6日のスパーキングレディーカップ(川崎)で開幕し、9月29日のレディスプレリュード(大井)が最終戦となった。夏の戦いになるだけにレースの選択と体調管理が鍵となる。昨年の覇者キーポケット(園田)は冬場は牧場でリフレッシュし、3月に復帰した。初代女王は万全の態勢で連覇を目指している。

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